幼なじみの溺愛が危険すぎる。 〜中学時代〜
【りり花 side】


翌朝、制服に着替えた玲音を見てぎょっとする。


「玲音、シャツのボタンがひとつずつ、ずれてるよ……
すごいことになってる」


「りりちゃん、直してくれる?」


嬉しそうに頬を赤くしている玲音に、眉を寄せる。


「玲音、最近、退化してきてない? このくらい自分でできたよね?
 昨日もリボン結びが出来ないって言ってたけど

そんなに不器用だったっけ?」


「りりちゃんみたいに器用じゃない……とは思う」


そう言って笑った玲音が可愛いから、ついつい手を貸してしまう。


「はい、これで大丈夫!」


「ありがと、りりちゃん」


頬を赤くしてにっこり笑った玲音は、やっぱり可愛いっ!




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