幼なじみの溺愛が危険すぎる。 〜中学時代〜
「威嚇じゃない?」


含み笑いをしながら、ちはるちゃんが答える。



「威嚇? なんのために? 」



「さあ? 如月本人に聞いてみたら?
りり花、人気あるからね」


「私が誰に人気があるの? 」


玲音みたいに告白されたり、
歩いていて声をかけられたこともなければ、


ちはるちゃんみたいに、
後輩から手紙をもらったこともない。



首をかしげると、
ちはるちゃんが呆れて溜息をついた。




「如月も大変だねえ」




「どうして玲音が大変なの? 」


< 88 / 163 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop