完璧幼馴染の仮面が崩れるとき




まだ飲みたがってる茉莉花をなんとか止めて、店を出た。


10月半ばの夜風は予想以上に冷えるな…。
茉莉花にジャケットをかけておいてよかった。


いつもよりもフラフラして、俺にぴたっと寄り添って歩く彼女に愛しさが溢れる


ヒールが高いせいでいつもよりも近づく顔。
ちょっとやべぇな…
なんて思ってると



『ほんと、イイ男よね』



と言われて大きく鳴り始める心臓。



お前...マジで今そんなことゆうなよ。
襲われてぇのか?


俺は動揺を必死に隠すために『なんの話してんだよ』とクールを装った。



大通りを避けて1本外れたいつもの道をゆっくり歩く。


街灯が等間隔にあるけど、やっと顔が見える程度の暗さ。
照明に照らされる茉莉花はたまらなく美人でこのまま時が止まらないかとまで思う。


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