完璧幼馴染の仮面が崩れるとき



ちょっと分からせてやりたくて、少しからかう気持ちで俺は少し意地悪なことを言った



「それって、俺が手出すわけねぇってこと?
それとも、食われてもいいってこと?
........どっち?」


どうせ茉莉花だし、いつもみたいに笑って『何言ってんのよ』とか言われると思ってたのに、目の前には暗がりでも分かるくらい顔を赤く染めた茉莉花。



「えっ...」




なんてまるで俺の発言にドキッとしたような表情で俺を上目遣いで見つめてる。



あーやばい。それは反則。


この際もう、キスくらいしてもバチ当たんねぇよな…


そう思いながらも

「フッ。冗談。お前に手出すほど飢えてねぇから」


なんてまたはぐらかす。



「もー、ほんと、からかわないでよね。ドS」


「茉莉花みたいな強情で普段ブレない女がちょっと焦ってんのって俺のS心をすげぇくすぐるんだよな」


「悪趣味ね」



「なんとでも言えよ」


とか言ってるといつもの調子に戻った。
ほんと、何やってんだ?
学生時代から俺らはこんな感じ。



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