完璧幼馴染の仮面が崩れるとき



結花の言葉にはかなりの説得力がある。
確かに。私は今まで、なにかアクションを起こすと、そのあとを勝手に想像して勝手に無理だと結論づけてた。


人生最大の恋。
最後ぐらいあの余裕な顔を崩してみたいものだ



「結花。私、やれるだけやってみるわ

どう転んでも後悔しないように、ちゃんと耀に向き合う。
だって...私、絶対に彼女になりたいの」


私がそう言うと、結花はその言葉を待ってたというような顔で私をニッコリと笑った


「そうよ。久遠さんのための人生過ごしてきたみたいな茉莉花には、絶対に久遠さんと幸せになって欲しいもん」


ふたりで意気投合して、どうやってアピールしようかと考える。
でも、どんな考え方をしても根本的な問題に辿り着いた。



「私、女として見られてない気がするのよね。幼馴染っていうか、妹っていうか...。」



「女。ねぇ...
まぁ茉莉花がしっかりしてるとはいえ、小さい頃からずっと面倒見てきたなら無理もないか。


うーん。こんなこと言っちゃダメだけど。
茉莉花...1度だけ久遠さんとそーゆう関係になったら?」



「へっ!?」


私が何言ってんの?!って顔で見てるのに結花なんて普通げに私を見つめてこういった。



「だって、それが一番早いもん。
それに。久遠さんに見せるために色々と努力してきたんでしょ??

なら、今までの自分の魅力を存分に引き出すチャンスだし。

ね?結構いい提案だと思うけどなぁ...」




確かに。この身体は耀のために努力したものだし、1度くらい耀に抱かれたいなんて思う自分もいる。



「でも...ダメ!
やっぱり耀とは綺麗な恋愛がしたいの」



「はぁ~やっぱりダメか。
茉莉花って意外とロマンティックな部分、あるわよね」




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