完璧幼馴染の仮面が崩れるとき



「そういえば茉莉花、
秋月さんとはどうなったの??」



「どうもなってないわよ?
フランスでお別れしたっきり会ってはないわ。
こうしてたまに連絡が来るんだけど、私が今、秋月さんとご飯に行くような気持ちにはなれないから。」



まぁそうよね。と結花は納得したように頷いた



とにかく、早く耀から連絡が来ないと、私の心はいつまでもこんなに曇ってる状態だし。

あの夜ははっきりと私のことが好きだって確信を持っていたのに、今ではあの自信が嘘だったかのように自信はゼロ。


もはやあの夜は幻だったんじゃないかとまで思えてくる。


「茉莉花。ここにいても考えちゃうだけだし、残りの時間、ぱーっと買い物しにいこっか!」



「そうね」


私が返事をすると、結花はすっと伝票をとった


「今日は、奢ってあげる」



そう言って明るくウインクする結花を見て、やっぱりこの子が親友でよかったと思った。


それと同時に、いつもの耀の姿と被って、やっぱり私の心から耀はいなくなってくれないんだとまた落ち込んでしまった。




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