完璧幼馴染の仮面が崩れるとき



「さぁ。そろそろ帰ろう。

このままずっとこの星空を見てたいけど、残念ながら明日も仕事でしょ?

いい思い出が出来たよ。ありがとう」



そう言って私を車までエスコートしてくれた。



帰りの道、さっき全てを秋月さんに言ったからか、あの満点の星空をみたからか。
私の心は来た時よりも軽く晴れているような気がした。



「今日は本当にありがとうございました
心が本当に軽くなりました。」


そう言うと、秋月さんは嬉しそうに「いいえ?」と答えた。



そしてそれに加えて、


「今日は壇さんのこと、たくさん知れたし、ライバルの幼馴染くんは素敵な男性だってことがわかってよかったよ


だけど、これで諦めたわけじゃないから、これからも覚悟しててね?」




と余裕たっぷりの笑顔でそういった



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