さよなら、嘘つき君。

▼青空とプラットホーム




――チュンチュン


「ふわあぁ……」


朝7時30分、私は小さくあくびをしながら、駅のホームでいつもの電車を待つ。

今日も天気は良く晴れていた。

それでも、少し肌寒く感じる。太陽の光が当たると、ぽかぽかと熱を感じ、それを心地よくも感じる。


私はいつも、学校まで電車で通っている。

周りにも、同じ高校の制服を着ている子が何人かいた。他校の制服も交じって見えた。


――こう見ると、他校の制服も可愛いなぁ…


そんなことを思いながら、自分の制服を見比べる。えんじ色のブレザーは気に入っているから、まあいいかと納得していると、電車がやってきた。



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