おばさんガール
7回コールで、また不機嫌な相手が出た。
「…何?」
「なつめちゃん…さっきはごめんなさい。
よく聞いて。
私ね、実は階段から落ちた時に、今の記憶が無くなっちゃったみたいなの。
信じてもらえないかも知れないけど…今の私の記憶はあなたを産むよりずっと前の、15歳の時の自分なの。だから、私どうしたらいいのかわからなくて…。」
電話越しのなつめの様子が変わる。
「それ…マジで言ってる?」
「うん。本当よ。
私の記憶は15歳で止まっている。突然病院にいて、歳をとっていて…私にも全く訳がわからなくて。
だから私の事を知ってる人を頼りにするしかなくて…。」
「そんな…。
ねぇ、
お母…さん。今どこにいるの?」
「ひだまり公園。いちょうの下のベンチに座ってる。」
「今から行くから。必ずそこで待ってて。」
なつめはそう言って、電話を切った。
「…何?」
「なつめちゃん…さっきはごめんなさい。
よく聞いて。
私ね、実は階段から落ちた時に、今の記憶が無くなっちゃったみたいなの。
信じてもらえないかも知れないけど…今の私の記憶はあなたを産むよりずっと前の、15歳の時の自分なの。だから、私どうしたらいいのかわからなくて…。」
電話越しのなつめの様子が変わる。
「それ…マジで言ってる?」
「うん。本当よ。
私の記憶は15歳で止まっている。突然病院にいて、歳をとっていて…私にも全く訳がわからなくて。
だから私の事を知ってる人を頼りにするしかなくて…。」
「そんな…。
ねぇ、
お母…さん。今どこにいるの?」
「ひだまり公園。いちょうの下のベンチに座ってる。」
「今から行くから。必ずそこで待ってて。」
なつめはそう言って、電話を切った。