私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
閉店後のスフラ。
「苦すぎ。お前、何回同じこと言わせんだよ」
今夜も石堂さんのスパルタレッスンで四苦八苦しながら練習に励む。コーヒーの淹れ方はカフェオレ、カプチーノ、エスプレッソなど、ものによって豆も違えば焙煎の仕方も違う。教えて欲しいという私の熱意がようやく伝わって、最近ではひと通りのことを教えてもらえるようになった。けれど、いまだに石堂さんを満足させるようなコーヒー淹れることができないでいた。
「お湯の温度が高すぎるんだよ。スチームミルクも温度が高いと泡が粗くなって舌触りも悪くなる。この前それで失敗したろ」
「はい」
石堂さんの期待に応えられない自分が情けなくなって思わず目頭が熱くなる。それに、先程からなんとなく身体が重だるくて、気を抜くと頭がぼーっとしてしまう。
「お前、なんか疲れてないか?」
「え……」
「それとも、頭ん中で余計なこと考えてるとか?」
そんなことありません。そう言いたいのに、言葉にできない。確かに失敗してしまうのは、集中していない証拠。
「今日はもう終わりだ」
「そんな、まだ――」
「教えても頭に入らないやつには教えられない。これ以上は無意味だ」
「苦すぎ。お前、何回同じこと言わせんだよ」
今夜も石堂さんのスパルタレッスンで四苦八苦しながら練習に励む。コーヒーの淹れ方はカフェオレ、カプチーノ、エスプレッソなど、ものによって豆も違えば焙煎の仕方も違う。教えて欲しいという私の熱意がようやく伝わって、最近ではひと通りのことを教えてもらえるようになった。けれど、いまだに石堂さんを満足させるようなコーヒー淹れることができないでいた。
「お湯の温度が高すぎるんだよ。スチームミルクも温度が高いと泡が粗くなって舌触りも悪くなる。この前それで失敗したろ」
「はい」
石堂さんの期待に応えられない自分が情けなくなって思わず目頭が熱くなる。それに、先程からなんとなく身体が重だるくて、気を抜くと頭がぼーっとしてしまう。
「お前、なんか疲れてないか?」
「え……」
「それとも、頭ん中で余計なこと考えてるとか?」
そんなことありません。そう言いたいのに、言葉にできない。確かに失敗してしまうのは、集中していない証拠。
「今日はもう終わりだ」
「そんな、まだ――」
「教えても頭に入らないやつには教えられない。これ以上は無意味だ」