私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
泣きたい気持ちを堪えながら、寒さに身を縮めて家に帰宅する。いつものように真っ暗な部屋にスタンドライトを点けると、ぽぅっと柔らかな間接照明が灯る。
どうしよう――。
クリスマス当日は、おそらくクリスマスだけの限定メニュー目当てに来る客で混雑するだろう。自分からラテアートを手伝うと言っておきながら、まだ満足にできない。コーヒーも完璧に抽出できない。それに明日のシフトは休みで石堂さんにレッスンを受けることはできない。追い詰められる焦燥感に気持ちがどんより沈んでいく。
「うぅ……」
何をやっても駄目な自分。完璧な姉に比べられて昔から劣等感の塊だった。どうせ私はできないんだ。と捻くれて許される歳でもない。考えれば考えるほど虚しくなって、無意識に涙が頬を伝っていく。
泣いてる場合じゃないのに――。
誰もいない部屋で、こみ上げる嗚咽に堪えてむせび泣いていると、メールの着信音が鳴った。
『明後日はいよいよクリスマス! 里美は週末休み? ゆっくり休んで、また明後日頑張ろう』
画面を見ると、それは怜奈から思わぬ励ましのメールだった。
クリスマスはスフラに入って初めてのイベント。石堂さんとふたりで考えたメニューを成功させなければ……。
そうだ――!
できないことを悔やんでいても仕方がない。ならば自分にしかできないことを考えよう。涙をごしごしと袖口で拭うと、気持ちを切り替えてパソコンを開いた。
どうしよう――。
クリスマス当日は、おそらくクリスマスだけの限定メニュー目当てに来る客で混雑するだろう。自分からラテアートを手伝うと言っておきながら、まだ満足にできない。コーヒーも完璧に抽出できない。それに明日のシフトは休みで石堂さんにレッスンを受けることはできない。追い詰められる焦燥感に気持ちがどんより沈んでいく。
「うぅ……」
何をやっても駄目な自分。完璧な姉に比べられて昔から劣等感の塊だった。どうせ私はできないんだ。と捻くれて許される歳でもない。考えれば考えるほど虚しくなって、無意識に涙が頬を伝っていく。
泣いてる場合じゃないのに――。
誰もいない部屋で、こみ上げる嗚咽に堪えてむせび泣いていると、メールの着信音が鳴った。
『明後日はいよいよクリスマス! 里美は週末休み? ゆっくり休んで、また明後日頑張ろう』
画面を見ると、それは怜奈から思わぬ励ましのメールだった。
クリスマスはスフラに入って初めてのイベント。石堂さんとふたりで考えたメニューを成功させなければ……。
そうだ――!
できないことを悔やんでいても仕方がない。ならば自分にしかできないことを考えよう。涙をごしごしと袖口で拭うと、気持ちを切り替えてパソコンを開いた。