sugar、sugar、lip
一分も経たないうちにまたメール……。


しつこいなぁ。
ドSめ……。



でも確かに、



いつまでこうしてんだろ……?



もう一回、快登くんからのメールを読み直す。



やっぱりヒドい……。




どうせフラれんだから……か。



だったら、当たって砕けた方が気持ち晴れるかな?



このままウジウジしてるよりいいよね?



結局、また快登くんに背中押されるんだ……。



癪だけど……。



そう思いながらわたしはベッドから立ち上がり、
身支度を整えた。




そしたらまた、携帯がメールを受信した……。



一言返すまで送ってくるつもり?



だったら返すしかないか……。



そう思って、半ば投げやりに受信メールを開く。



「えっ……」



メールを開いたわたしは息を飲んだ。



そのメールに文章は無く、




ただ、




聞き覚えのあるピアノのメロディーが携帯から溢れ出してきた……。




聞いた瞬間、




携帯を握り締めて家から飛び出してるわたしが居た……。
< 67 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop