Blizzard Love
ほんとに残念だった。

顔は超絶タイプだったのに・・。

ううん

ユキは首を横に振って、自分の考えを否定した。

好きになっちゃダメなんだから

ちょうど良かったのよ・・。

それよりも、1日を無駄にしてしまった罪は重いわ。

ユキはあの公園に戻り、もう一度ベンチに腰掛けた。

もう邪念は捨てて、当初の計画通りに行こう。

そうよ・・

えっと、次に行くとしたら・・

この噂のパンケーキやさん?

あ、ここ、こっちでは有名な遊園地、ここも行ってみたい。

「いた!」

あれこれ考えているユキの耳に、かすかに男の声が届いた。

弾かれるように、そちらに顔を向ける。

そこには自転車にまたがったサイオンジトオルの姿があった。
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