Blizzard Love
目の前の弱々しげに震える女の子は、唇を噛んで言った。

「誰にでも言ってるんじゃないですか?悪いヒト!」

ドキッとした。

何才くらいだろう?

少なくとも・・5歳以上は年下のはずだ。

悪いヒト・・って言葉に、わずかに欲情してる自分がいて、俺はびっくりした。

「誰にでも、なんて・・言わないよ。」

って、丁寧に言い返して、俺は髪をかいた。

なんか、調子が狂う。

「わかりました。私のことが知りたいんですね?」

「お、おう。」

女の子は自分の胸に手を当てて言った。

「私は雪女のユキ。歳は20歳です。」

と。
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