好きの重さ


「お前、まじ彼氏作る気ないの?」


「ないよ。少なくとも今はね。」


酒もいい感じに回って、そんな話になっていた。


ぼーっとしてるせいか、小野寺がとってもカッコよく見える。



「居酒屋の兄ちゃんとはなんでシたの?

寂しくなったとか?」


「あんま覚えてないけど、多分そんな理由。」


じゃあ。と小野寺は私に近寄った。


そして顔を私の耳元に寄せた。


「俺も今 すっごい寂しい。」


< 18 / 27 >

この作品をシェア

pagetop