【完】俺がずっと、そばにいる。
「いただきまーす!」
お昼休み、学食にてメガ盛りランチをおいしそうに食べていたら、親友の石井琴子(いしい ことこ)が感心したように声をあげた。
「相変わらずすごい食べっぷりだね~」
「だって、お腹すいたんだもん。お昼はガッツリエネルギーチャージしないと午後からもたないよ」
「いや、お昼に限らずいつもガッツリだけどね」
彼女は発言はドライなところがあるけど、優しくて面倒見がいい。
顔は大人っぽくて美人だし、背も高くて、頼れるお姉さんみたいな感じ。
りっくんとだけじゃなくて、琴子とも1年生の時からずっとクラスが一緒なんだ。
「それにさぁ、そのジュース何?初めて見たんだけど。すっごいマズそう……」
琴子はふとテーブルの上に置かれた私の飲みかけのパックジュースに目をやると、腐ったものでも見るような顔をして眉をひそめる。