【完】俺がずっと、そばにいる。
そしてストローに口をつけゴクゴク飲み始めた。
「どう?」
「……あれ、意外とうまい」
「ほら~、だから言ったじゃん!」
私がエヘンと得意げな顔でりっくんを小突くと、ちょっと悔しそうな顔をする彼。
「なになに、マジで?じゃあゆずちゃん俺にも一口わけて~!」
そしたら今度はその横から玲二くんが手を伸ばし、自分もちょうだいと言ってきて。
だけど、なぜかりっくんがそれを拒否した。
「お前はダメ」
「え~っ!なんでだよっ」
「ダメなもんはダメ。っつーか、そろそろ行くぞ。お前英語の予習写させてほしいんじゃなかったのかよ」
英語の予習という言葉を聞いた途端ハッとする玲二くん。
「うおぉっ!ほしいです!!神様仏様梨月様!」
「ったく、調子いいな。たまには自分でやってこいよ」
「はいはい。すんませ~ん」