記憶を失くした総長

『悪ぃ、俺はパスで。』

「マジかよ!
__蒼海、打ち上げこないってよ!」

今日はテスト最終日でクラスで打ち上げをすることになっているがもちろん行きたくない。


___だって食べれないもん。

「拓人先生は行きますよね!」
拓「え、俺もパス…。」

だって予約、先生の名前で取ってるし、先生もいるって言っちゃったし。

拓「……マジかよ。」

…どうやら拓くんは断れる状況ではないみたいだ。
帰る準備をし、鞄を持って拓くんのところへ。
『…どうせみんなお酒飲んじゃうんだから注意して見ていないとダメだよ?』

拓「……麗華、本当に来ないのか?」

____俺さみしいっ、て小学生か。

『だって兄さんのご飯作んないとだし。』
拓「俺だけ三十路で話し相手いないじゃん…。」

拓くんはかなりお酒に強いのでみんなが飲み終わっても飲み続けたいのだろう。

『……うちに来たらおつまみくらい作ってあげるからみんなが帰るまでの辛抱だよ。』

小声で伝えた途端にテンションが急変した拓くんを横目にみやりながら私は教室から出て行った。
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