記憶を失くした総長
『入るのは分かったけど、なんで幹部?』

だっておかしいでしょ、入ったばかりの私が幹部なんて。

桜「俺が認めるから。それに華は姫だし。」

姫!?

『何それ…姫って普通1人だろ!?』

もう瑞希ちゃんいるのに。

雅「その方が守りやすいんですよ。
また、姫だったら誰かと付き合っていた方がもっといいですけど。」

入るのだって嫌なのに…。

『華は1人でも大丈夫だ。俺は幹部なんて、他のみんなに認めてもらったわけではないから断る。
あと、華のお付き合いは認めません。』

成「うわ、シスコンだね。」

なんとでも言えばいいさ。

大「…じゃあ…今から…行けばいい。」

それは嫌だ。

『このあと用事あるし、俺、学校休むから、今日、明日無理だ。後で華に言っておくから明日華が学校に行ったらそのまま連れてっていいぞ。うん、大丈夫。』

転校生としての華の存在が分かって、玲の存在も残るから大丈夫だろう。

『とにかく今日はもうごめん。…帰って?』
雅「明日、華さんが来なくてもここに迎えに来ますと伝えておいてください。」
『…分かったよ。』

そう言って渋る桜哉の背を押しドアの外へ。

『じゃあな。』

…我ながら迫真の演技。
扉を閉めてよろめきながら自室に向かい、入るとすぐに眠りについた。


お疲れ私、また明日。

麗華sideend
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