世界は綺麗だった。
変化


ヒソヒソ


「え、待ってかっこよくない?」

「イケメン~」

「やばい~、惚れた」


女子のそんな声が聞こえてくる。

「今日から、臨時教師を務めさせていただく桐生千景です。教科は、国語を担当します。よろしくお願いします。」


パチパチパチ


そんな中、私は、窓の外を見てる。

丁度、美穂のクラスが体育だからだ。

美穂は、ああ見えても運動神経がいい。

あっという間にとなりの女子を抜いていた。

『ふふっ』

美穂を見てると、自然と頬がほころぶ。


「~だから。じゃあ、窓の外ばっかり見てる、遠峰さん、放課後よろしくね」


はっ?

全然、話聞いてなかった。

あーあ、面倒なことになった。

今日も仕事なのに。

はぁ、仕方ない。


『…わかりました』


ヒソヒソ


「なんで遠峰さんが?」

「なんか、いろんな男子とシてるって噂知らない?」

「だから、遠峰さん先生にも色目使ったんじゃない?」

「うっわー、最悪じゃん」

「茉莉ちゃんの彼氏にもちょっかい出したらしいよ~」


女子ってほんと凄い。

ありもしないことなのに、こんな噂になるなんて。

ほんとくだらない。

ただ嫉妬してるだけにしか聞こえない。


ただ、桐生先生が女子をそんなに躍起させるのは

わからなくもないけど。
< 4 / 12 >

この作品をシェア

pagetop