きっと、ずっと、恋だった。
卒業まで、あと5日。
球技大会2日目、つまり最終日。
私はなんと秋樹とふたり、並んで男子バレーの審判をしていた。
もともと私と、もう1人の委員の子が審判をするはずだったんだけれど、その子が自分の試合が被ってしまったらしく、困っていたら秋樹が手伝うよって言ってくれたんだ。
ボールがコート内に落ちるたびに、得点板の数字をめくっていく。
「…どうするの?」
ラリーが続く中、不意に秋樹が口を開いた。
「え、何が?」
ボールがコートに落ちたので、得点板の数字を6から7に変えながら聞き返す。
「告白、されたんでしょ」