ネイビーブルー
「暑すぎるー…ねぇ、これ何時に終わる?」
暑さに耐えかねて口を開いたのは私、
橘 加奈子(たちばな かなこ)。
体育館、全然クーラー効いてないし。
みんなが密集してるからだと思うけど、余計に暑い。
私は人目も気にせずあぐらをかき、もらったパンフレットでバタバタと自分に風を送る。
「加奈…パンツ見えるから、あぐらやめな!
お姉ちゃんが言ってたけど、帰りにミスドのドーナツもらえるらしいよ!だからほら、頑張ろ。」
見かねた真奈美が、口を開いた。
「ミスド!??それほんと?!
やった!今日来て良かった~!!」
ウヒョ~イとはしゃぐ、単純な私。
「加奈ってほんっっと、食い意地はってるよね…」
「私、ミスド好きなんだよね!
特にカスタードの!回りに砂糖付いてるやつあるじゃん?あれが入っててほしい~!!」
「まじ食い意地やばいわ(笑)」