ネイビーブルー
8:入学式
──桜が舞う、4月。
私と真奈美は真新しい制服に身を包み、一緒に校門をくぐった。
今までセーラー服だったから、ブレザーってなんか新鮮。
それにしても、真奈美と同じ学校で本当に良かった。
受付で名前を言って、クラス割りの貼り紙を見る。
「私、1組だ~!」
真奈美は自分の名前を見つけたらしい。
「え~、私は~~??」
なかなか名前が見つからない。
「加奈、2組じゃん…」
「えー!真奈美とまた違うクラス…」
「高校入ったら、一緒になるかと思ったのにねー」
2人でがっくりする。
同中の子少ないんだから、普通一緒にしてくれるんじゃないのー?!
その時、重大なことに気づいた。
「ってか2組、同中の子誰もいないんだけど!」
最悪…終わった…
「うそ~~!加奈、頑張れ。
何かあったら、私が隣のクラスにいるから」
「うん…がんばる…」