15歳、今この瞬間を
「リョウくん…?」
「あ…ごめん、次行こうか」
「うん。……わ、ゎ、わ、リョウくん…っ」
ありさとの思い出が溢れそうになった俺は、現実に戻ろうと夢希と手を繋いだ。
「何だよ夢希、ガチガチすぎ(笑)」
「も、もおっ!」
「あはは」
夢希をからかっていると気がまぎれるーー手を繋いだくらいでコレだからな、免疫なさすぎだろ。
夢希の手は、当たり前だけど俺よりも小さくて、それだけでもありさを思い出す材料になってしまう。
別に夢希でなくても、大抵の女子の手は俺よりも小さいだろうけど。
「夢希」
「ん?」
「最近、明るくなったな」
「……」
「こっちが、本当の夢希なんだろ?」
「リョウくん……」
俺の言葉に、複雑そうな表情を浮かべる夢希は、しっかりと俺のことを見ていた。
「夢希はさ、」
俺は、ゆっくりと言葉を続けた。
「あ…ごめん、次行こうか」
「うん。……わ、ゎ、わ、リョウくん…っ」
ありさとの思い出が溢れそうになった俺は、現実に戻ろうと夢希と手を繋いだ。
「何だよ夢希、ガチガチすぎ(笑)」
「も、もおっ!」
「あはは」
夢希をからかっていると気がまぎれるーー手を繋いだくらいでコレだからな、免疫なさすぎだろ。
夢希の手は、当たり前だけど俺よりも小さくて、それだけでもありさを思い出す材料になってしまう。
別に夢希でなくても、大抵の女子の手は俺よりも小さいだろうけど。
「夢希」
「ん?」
「最近、明るくなったな」
「……」
「こっちが、本当の夢希なんだろ?」
「リョウくん……」
俺の言葉に、複雑そうな表情を浮かべる夢希は、しっかりと俺のことを見ていた。
「夢希はさ、」
俺は、ゆっくりと言葉を続けた。