15歳、今この瞬間を
「ブレスレットなら…今朝ゴムが切れちゃったから、家にあるよ」
昨日から考えてようやく導きだしたウソの理由で、いかにもという風を装う。
リョウくんは、あたしと左手首を交互に見ていた。
「ま、毎日…してたから、」
「そっか、ゴムが弱っていたんだな」
リョウくんが何とか納得してくれて、ほっと胸をなでおろす。
「も〜、びっくりしたよー…」
「ごめんごめん」
もうリョウくんは、いつものリョウくんに戻ったように見えたから、
「あたし、そろそろ帰ろうかな。リョウくんのヤマプリントで自主勉強するよ!」
あたしも、出来るだけ普段通りを演じた。
「じゃあ気を付けて帰れよ」
「うん」
リョウくんはいつも、あたしが帰るのを止めたりしない。
あたしはいつも通り玄関のところで見送られて、リョウくんの家から一歩外に出た。
外は寒いはずなのに、あたしの身体はまだぽかぽかとしていた。
昨日から考えてようやく導きだしたウソの理由で、いかにもという風を装う。
リョウくんは、あたしと左手首を交互に見ていた。
「ま、毎日…してたから、」
「そっか、ゴムが弱っていたんだな」
リョウくんが何とか納得してくれて、ほっと胸をなでおろす。
「も〜、びっくりしたよー…」
「ごめんごめん」
もうリョウくんは、いつものリョウくんに戻ったように見えたから、
「あたし、そろそろ帰ろうかな。リョウくんのヤマプリントで自主勉強するよ!」
あたしも、出来るだけ普段通りを演じた。
「じゃあ気を付けて帰れよ」
「うん」
リョウくんはいつも、あたしが帰るのを止めたりしない。
あたしはいつも通り玄関のところで見送られて、リョウくんの家から一歩外に出た。
外は寒いはずなのに、あたしの身体はまだぽかぽかとしていた。