愛情の鎖 「番外編」〜すれ違いは蜜の味〜。

「コウさんお帰りなさい」


「コウさんお疲れ様」


「コウさん頑張ってね!」


「コウさん無理だけは禁物ですよ〜」


「コウさん大好き」



梨央と付き合って3ヶ月ほど経った。

あの澤田宗一郎から解放された彼女はこの数ヶ月で見違えるほど生き生きとしてきたと思う。

この俺が圧倒される程の梨央の初々しさ。

正直見ていて飽きなかった。

むしろ可愛いとさえ思える自分に驚きさえ感じている。

彼女といるとどこかホッとする。

そして彼女から発せられる無邪気な言葉の数々がこんなにも俺の中で大切なものに育っていることが、自分でも意外だった。

彼女から向けられる笑顔にただ純粋に癒しを感じているのだと。


できればこのまま、ずっと隣で笑っていてほしい。

そう思えるほどに…
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