赤い刻印 - Secret Love -
崩壊


いつもと同じ平和な朝が一瞬にして地獄に。
あの写真が黒板に貼られてたって一体どういうことなの?

とにかく今、確実に分かってるのは1つだけ。
あの秘密がみんなにバレてしまったということー。



「一沙、ちょっといい?」

教室の端っこで文幸が手招きをしている。
彼のほうに行くとそのまま廊下のほうに出るように促された。
正直、教室の中にいるのは気まずかったから助かった。


「これなんだけど」

文幸が私に数枚の写真を差し出してきた。

「これ…」

それは例の写真たち。
香川のデジカメに収められていた画像と全く同じだった。

「香川…」
「え?」
「文幸、香川見かけなかった!?」
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