ヤンデレくんとツンデレちゃん
結局未兎くんはジュリエットを辞退してあたしがやることになった。


もちろんジュリエット争奪戦という愛の言い出した無茶苦茶なものは開催されなかった。


クラスの女の子たちは「めぐむくんの推薦なら」と、あたしがジュリエットをやることを快く受け入れてくれた。


それからは、放課後に残って手分けして大道具や小道具を作ったり、台本を読み合わせしたり。


照明のことや音響のことを話し合ったり(そこに入りたかった……)。


とにかく毎日があっという間で、日に日に学祭ムードになっていった。
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