ヤンデレくんとツンデレちゃん


「今日からまた頑張ろうね、梁ちゃん」

「あー、うん」


テストが終わり、劇の練習が再開する。


「元気ないね」

「ちょっとね」

「テストであり得ないくらい低い点数とったから?」

「もうちょっとオブラートに包んでもよくない?」

「梁ちゃん勉強苦手だもんね。でも安心していいよ」

「なにが?」

「梁ちゃんの永久就職先は、このボクだから。学歴もなにもいらないよ」


……どこよりもブラック企業なのでは?


「生活費全額支給。永遠の愛つき♡」

「休む暇も与えてくれなさそうだね」

「そうだねぇ。一晩中、ボクと……」

「エントリーシート破棄!」


またこんな話をしていたら落ち込んでるのがバカバカしくなってきた。


これまではシーンごとの練習だったが、全体を通しての練習になるので余計に緊張する。


本番直前にはリハーサル衣装を着て、大道具小道具はもちろん照明や音響も使ったリハーサルをする予定だ。


そのときは教室や広めの部屋でなく、本番と同じ体育館で行われる。
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