ヤンデレくんとツンデレちゃん


「あ、玉城から連絡だ」

「そっか。もう2時間たったんだね」

「あっという間だったねぇ。花火ちゃんと買ってきてくれたかなぁー」

「いつの間に連絡入れたの?」

「ロケット花火多めにって注文叶えてくれたかな」

「打ち上げる気なの?」

「ボクの梁ちゃんへの愛を、夜空に盛大にドドン☆」

「うわぁー。全力で阻止してやりたい」

「せっかくだから、千穂と未兎にも声かけたよ」

「だからいつの間に連絡入れたの?」

「2人の時間はそのあとで……たっぷりあるもんね」

「言い方がイヤだ」

「照れなくていいよ、梁ちゃん」

「っ、ほんとにイヤなんだってば」


すると、愛は立ち止まり

顔を覗き込んでくるとこう言った。


「そんな真っ赤な顔されて言われてもねぇ?」



< 289 / 296 >

この作品をシェア

pagetop