ももいろの貝 。
「なずな、どこ行きたい?」


「うーん、...海!」


「お、いいな!いこーぜ!」


ここからの海はすごく近くて、歩いてでもいける。



「ひゃっほおおい!なずなもこいよー!」


「まってー!今行く!!」


その割には、人があまりいないので、静かな場所だ。



青く、すみきった海が、


太陽の光を反射している。



靴下を脱いで、


スカートのすそを手で持って、


おそるおそる足を入れてみる。


「ひゃあ!つめたいっ!」

ばしゃっと水がはねてしまった


「うわあ!なずな〜!かけやがったな!」


ばしゃっ!



まだまだ冷たくて寒い季節だけど、


ふたりで水をかけあう。


なんだろう、


不思議。



洸といると、


子供にかえったみたいに


無邪気に、ありのままに、


ただただ笑顔でいられる。


そんな君に、


何度たすけられただろうか。


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