夜の街
ある日
族や組が集まるような裏路地では、あちこちで叫び声、骨がぶつかり合う音、怒鳴り声、それらが、一気に私の耳に入ってくる。




別に嫌いじゃない。




だが、、





「そこのお嬢ちゃん、何してるんだぁ?」


「よく見りゃぁいい顔してるじゃねぇか」


「うひょ〜、ヤッちまおうぜ!!」




吐きそうだ。汚らわしい。



3人組の男ども。



その中の堅いのいいやつが私の腕をつかんだ。



てゆうかよく見れば、ってなんだ。




「何も言わないってことはいいってことだなあ?」



「、、、、せ」



「何だって?」




「離せ。日本語がわからないのか?」




「はっ、強気なお嬢ちゃんは嫌いじゃないぜ?」




「、、。あんたらは族か組の奴らか?」




「勘の鋭いお嬢ちゃんだ。
なんだ、怖気付いたか?」




「はっ、笑わせるな。
こんなか弱い少女を拉致ろうとしてんだからな。クソみてぇな族か組なんだろうよ。」




「、、ぷっ、自分でか弱いとか言ってるよ。」



3人組の可愛い顔をした奴が言った。



「なんだ、私は十分か弱いぞ。」




「そんなことはどうでもいいんだよ、
てゆうか、どうもいけ好かねぇな?
俺らの族を貶すとはなあ」




「俺らは毒針だ」




「ほ〜、全国ランク5位だっけか?
姑息な手を使うやつらか。交戦の時は銃や鉄パイプなどの武器を所持して、他の族をぶっ潰してここまで這い上がってきた。」




「なっ、!!!」




「そんでもって、交戦がないとき、暇なときは主に強姦。被害届が後を絶たない、警察はお手上げ、それを見て喜んでいる。」





「お嬢ちゃんよく知ってんねぇ?
族か組に入ってるようには見えねぇけどなあ?」




「まあ後々わかるだろ。本当にクソみてえな族だなあ。近々潰しに行くとでもするか?」




「ふっ、笑わせんな。ここで肩をつけようぜ、か弱いお嬢ちゃん?」





私は無言で人指し指をくいっくいっと動かした。






3人組のうち2人は蹴りだけで気絶させてやった。





あとは、堅いの良いこいつだけ。








「ほら来いよ。」




「う、うぉらぁぁぁぁぁ!!!!」




「ふっ。」




私は顔面めがけて殴ろうと構えた。





が、






「良いこと考えた。」







シュッ、!!





「ぉお゛」



「はっ。」




私は顔面すれすれで拳を止めてやった。





「、、お、、ああ、あ、」




「これで腰抜かすとはなあ





てめぇの総長に伝えとけ。近々潰しに行くとな」








男は顔を真っ青にして、2人を残したまま走り去った。






「全く、薄情なやつだ。
呆れるぞ。毒針。」





私は、徐に携帯を取り出した



「奏は居るか。」



「お、小結か、奏ならパソコン弄ってるぞ」



「無理矢理にでも変われ」



「はぁ、へいへい」





ったく、電話に出た翔はいいとして、あの眼鏡、パソコンなんて弄りやが「どうしました?小結。」



「あ、あのなあ、タイミング、、まぁいい。毒針の下っ端共を片付けて欲しいんだが。」



「どうしてですか?
もしかして、殺り合った、とかですか?」



「奏、字が違うぞ。まぁいい、まとめて言うぞ、毒針3人組が、このか弱き少女に喧嘩を売って来たんだよ。だから3人中2人は蹴りで一発だ。」



「あと1人はどうなさったんですか」



「見事にか弱き少女をスルーしたな。いや、顔を殴ろうとしたんだが、ちょっといいことを思いついたのでな」



「もしかして、、」



「あぁ、もちろん顔面スレスレで止めてやったとも。そしたらそいつ腰抜かしてなあ!あの顔は忘れられないぞ?ははっ」



「ほんっとに性格が悪いんですから」



「何を言う?性格が悪いのは奏、もちろんあいつらも負けてないぞ?」



「僕はともかく、あの人たちは悪いですねえ」



「だろ?まぁいい、とりあえず察に連絡しておいてくれ」



「わかりましたよ、さっさと帰って来てくださいよ」



「了解だ。とりあえず探索してなにもなかったら帰る。」




ブチッ



ツーツーと音が聞こえる。

「はあ、小結は本当に勝手なんですから。」



「なんだって?」



「毒針の3人組を殺ったからあとは片付けておけと言ってました。」



「はっ、小結らしいな。」



「今は見回りに行っているらしいです。」



「こりゃしばらく帰ってこないな〜」



「そうですね」





小結はこんな会話が電話の向こうで繰り広げられてるなんて知りもしなかった
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