何度でも、愛を叫ぶ。


「…好きだ。」


思わず、肩が跳ねた。


止めて、止めて、止めて…!!!


『好きだ。』


彼の言葉が、頭の中を反響する。


「ちが、う…!」


『あなたは、和翔から全てを奪ったのよ!!!』


「私、は…好きじゃ、ない…。」


自分で放った言葉に、胸が押し潰されそうになった。


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