❀ お嬢様華伝 ❀
「…それでも、今の夕霧島の危機を救うには、こうするしかないと思ったんだろうね」


あたしは、凛ちゃんの言葉になにも返せなかった。


すべては…夕霧島のため。


ほんとバカだよ、飛鳥はっ。

これから先、どうなるかわかってたくせに、それでも1人で突っ走るなんて…。



「だれか、いい案思いついたか〜…?」

「…いや」

「まだ…」


蛍の呼びかけに、紫恩と凛ちゃんは力なく返事をする。
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