X'masの奇跡
誰も居なくなった部屋。



静まり返る一室で、

優希子は、

息子に投げ捨てられた 自分が編んだセーターを拾い


愛しく撫で



最大に受けたショックとともに

茫然となった。









愛する息子のために

慣れない模様を必死で編んだ。







「ママ ママ」 と、

あんなに可愛かったのに、


別人のようにグレた息子に


ただ、



愛している と



伝えたかった







だけ







なのに







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