Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
【進路】


-ヴゥーヴゥー…

誰…?

携帯の画面を確認すると-先輩-の文字。


あ~っ!そうだっ!

先輩と一緒に帰るんだった!!


私は通話ボタンを押す。


「はい?」

『あ、未来っ!?』

「うん。」

『靴箱居るよ~』

「うんっ!ごめんねっ!今から行く♪」



私は携帯を閉じてポケットに入れながら靴箱に向かう。



靴箱の横に寄りかかって立っていた先輩が視界に入る。


表情がちょっと堅い。


「せんぱーいっ!」

私は元気よく先輩に声をかける。


「んっ!?」

そう言いながらゆっくり振り向いた先輩は、さっきと違って明るい表情に変わった。



「おぉー!未来っ♪寂しかったぞー!」


-キュンッ。


わざとらしく寂しい表情をする先輩が、すごく可愛く思える。





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