だから俺は嫌われる
そうして恐怖を植え付けられたまま育ってしまったため、俺はオトナというものをよく知らないままオトナになってしまった
時が経つというものは本当に早いな
すっかり23になってしまった
なんて考えながら窓の外の夕焼けを眺めていた
いつもよりやけに赤くやけに切なく見えた
「あぁ…また」
また新しい話が思いついてしまった
話を書くのは好きだ
しかし書けば書くほど俺は嫌われる
また…
「俺は嫌われるな」
そんな言葉は夕焼けと一緒に溶けていった
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