愛を知らない一輪の花

ぐったりと意識のなくなった百合に心配になり、顔を近づける。スゥスゥと静かな吐息が聞こえ、ほっとして優しく顔に付いてる髪を耳にかける。


この前はほどじゃないにしろ、少し強引だったが、拒まなかった。いや、、、拒めなかったの間違いか、、。それでも部屋についてきてくれて必死に応えてくれる百合にもっともっとと、欲望が増す。首に回った手は少し震えていて、それさえも愛しく、、、壊れないように、強く強く抱きしめた。


彼女は誰にでもああなのか。それとも蓮が社長であるという立場だから、分からない。
以前、求められれば、そういう事もあると言っていたことを思い出し、ため息をついた


とりあえず見た所、蓮のだけのようで、安心しつつも、油断出来ない。
出来るだけ男を近づけないようにしなければと意気込み、腕の中に包み込み、眠りについた。
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