愛を知らない一輪の花
ショッピングモール支店

電車に乗ること30分。大型ショッピングモールのテナントの一角に入るリス・フルールショッピングモール支店。


ここは駅前支店とは違いショッピングモールの営業時間と同じで勤務時間は午前10時から午後10時まで、業務内容は主に、小売の店舗とお墓や御仏前用の切花を簡易な袋に入れて売るスーパー業務である。





百合はモール支店長である竹田由美子に声をかける。

「遅くなりました。由美子さん。ヘルプで入ります斎藤です。宜しくお願いします。」



「斎藤ちゃん!久しぶり!元気だった?また見ない間に痩せたんじゃない?ごめんね〜。急なヘルプお願いしちゃって。でも助かる〜〜!」


由美子は作業中の2人に声をかけた。
駆け寄った2人は百合を見た途端どよめき出す。



「今日ヘルプに入る駅前支店の斎藤百合ちゃん。わからないことは私が手が離せないときは斎藤ちゃんに聞いて。彼女ベテランだから。勿論、質問していいのは仕事内容だけよ?関係ない事聞いたら給料減らすからね!」


「至らないことはばかりですが、宜しく御願い致します。」

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