気付けば、君の腕の中。


ニヤリと笑う白くんだけど、大人ならばお金を持ってこようね…。


「それより…、何でここにいるの?」

「おれの家がちかいから、いつもあのベンチのところであそんでる!」

「そ、そうなんだ…」


ベンチのところで遊ぶって、具体的に何をしているのか聞きづらい…。


「じゃあ…、大人な白くんに質問してもいい?」

「しっかたねーな! きいてやるよ!」


何だろう…。

この上から目線みたいな、全然可愛らしくない言い方。


…でも、何となくだけど白くんはあたしを励まそうとしている。

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