気付けば、君の腕の中。



四人の園児たちが踊る姿を動画で撮って、何故か最後にあたしと五十嵐くんの二人で踊らされた。


寝不足のせいで足元がふらついてしまったけど白くんは気づかなかったようだ。


…変に心配かけるのも嫌だから、よかった。


可愛らしいポンポンを持った四人の動画を見ていると、清水さんがあたしを呼んだ。


「よければみんなのご飯作りましょうよ」

「勿論…! 白くん以外、みんな持っていなかったようですし、沢山作りましょう!」


余っていたエプロンを借りると、あたしは扉のところで覗いていた彼女に気づいた。


「あの…、一人分、多く作りませんか?」


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