この恋は、きみの嘘からはじまった。
自分の席に座ったまま如月くんを待つ。
先生に呼ばれたみたいでさっき遅くなるってメッセージが入っていた。
私の教室まで迎えに来てくれるらしいから、大人しく如月くんを待つ。
暇だしドキドキするしでそれを紛らわせようと、机に突っ伏し顔だけ横にして窓の外をぼーっと眺めている。
「……桃瀬ちゃん?」
「ふぁい……っ!」
いきなり名前を呼ばれて、びっくりして勢いよく体を起こす。
「こら、驚かせんな」
「ごめんごめん」
私の目の前に知らない男子2人組。