この恋は、きみの嘘からはじまった。
うわ。
ここで目線だけ俺に合わせて上げるなんてずるい。
さっき誓うって言ったこと、絶対守れそうにない。
頬を赤く染めて、少し涙目で。
髪が濡れて、いつもは隠れてる綺麗な額が露わになっていて心臓の音が大きくなっていく。
計算?
なわけはない。
だとしたらあざとすぎる。
それはそれでかわいいけど。
とにかく、琴乃がやばい。
「……じゃ、じゃあ行こうか。
まだ雨降ってるけどさっきよりマシだから」
ださ。
ここでどもるとかださ。
自分の情けなさに呆れるしかない。