この恋は、きみの嘘からはじまった。





寝起きの如月くんってどんな感じなんだろう?



いろんな如月くんを知りたいな、タイムリミットまでに。





「それにしても雨って憂鬱だな」


「でも、私は好きだよ……」


「そうなの?めずらしいね。
女子って雨だと髪がまとまらないからとかで嫌いって人多くない?」


「確かに髪がもう跳ねてきてるからそれはやだなぁ」




朝起きた時についてた寝癖を直したはずが、湿気のせいでぴょんって跳ねてしまってる。


跳ねた前髪を目線を上げて見ていると、隣から手が伸びてきてそれに触れられた。




「ここ、ぴょーんってなってるね」


「しゅ、秋人くんっ!」





< 72 / 438 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop