家政婦になりました。1


side 百樹




「モモ、この先辛いことが沢山あるかもしれない。この家に生まれた事を後悔するかもしれない。」


ごめんね、ごめんね、と何度も謝るのは僕の母さん。




「.....けど、私はモモの味方だわ。ずっと、ずっとね。モモは強くて立派な子になるのよ?」





僕は、強くなんかなれなかった。

立派な子になんて、なれなかった。





僕は、不良品なんだ。




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