ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐

朱鳥side

楓摩の悲しそうな顔

目は少し赤くて、涙の跡もついていた。

それを見ていると、私まで泣きそうになってしまう。

……だから、私は、もう一回寝るって嘘をついて、楓摩に背を向けた。

やっぱり、昨日の事は夢じゃなかったんだね…

一回寝て、起きたら嘘なんじゃないかって、少し期待してた。

…………でも、楓摩のあの顔を見たら、嫌でも本当だって確信させられる。

……私、どうしようかな…

なんか、三ヶ月って言われると、"なにかしなきゃ"って思うんだけど、何も思い浮かばない。

…というか、余命三ヶ月って感じがしないや…

全然元気だし、体も普通に動く……

でも、数ヶ月には動かなくなっちゃうんだよね……

そう思うと、とても体を動かしたくなってきた。

…もしかしたら、これが最後の機会になるかもしれないしね………

私は、楓摩がいなくなった後、ベッドから起き上がり、まだ静かな病院の中を歩き、中庭へ向かった。
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