ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐

楓摩side

プルルルルルッ

プルルルルルッ

医局で仕事を片付けていると大きな音でPHSが鳴った。

「はい、清水です」

"俺、久翔。大至急、朱鳥ちゃんの部屋に来て。少し、状態が危ない"

聞こえてきたのは緊迫した久翔の声と、少し騒がしい雑音。

よくよく、聞いてみると沢山の看護師さんたちの声が聞こえる。

俺は、思い切りイスから立ち上がった。

周りの先生が自分の方を向いたのも気にせず、俺は医局から飛び出した。
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