ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
「葉月、柚月、もうすぐ会えるね」

出産予定日も、もう一ヶ月を切って、いつ産まれてもおかしくないような状態。

毎日がワクワク。

…でも

そのワクワクな気持ちと同時に不安な気持ちもあった。

もし、陣痛が楓摩のいない時に来たら……

一応、病院の電話番号などはおしえてもらったので、なんとかなるとは思うけど……

でも、もし陣痛で動けなくなったら?

もし、家で産まれちゃいそうになったら?

私1人じゃ何も出来ないし、赤ちゃんだって無事に産まれてくれるかわからない。









……でも、それらは杞憂だった。

陣痛はそれから、二週間後の夜に突然来たからだった。
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