ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
その後痛みは軽くなり、私はまた眠りについた。



















だけど、また私はお腹の違和感で目が覚めた。

違和感…というよりは痛み。

やっぱり、これって陣痛なのかな……

さっきと違って、体制を変えても治らないし…

私は、不安な気持ちになり、楓摩を起こすことにした。

「…楓摩、楓摩」

そう言って、軽く肩を叩くと、楓摩はゆっくりと目を開ける。

「……ん?朱鳥、どうした?」

「…お腹……」

「えっ?陣痛、来た?」

「……わからない。」

そう言うと、さっきまで眠そうだった楓摩は、ぱっちりと目を開けて、私の元へ寄ってくれる。

「どんな痛み?間隔はどのくらい?」

「……わかんない…。痛みは、なんか、さっきよりも強くて…」

「そっか。とりあえず、陣痛かもしれないから、リビング行こっか。」

私はコクンと頷いて、楓摩に支えてもらいながらゆっくりとリビングへと向かう。

リビングについて、ソファに座る頃になると、ある程度痛みは収まった。

「朱鳥、痛くなったら教えて?何分起きか計って、それから病院行こう。」

楓摩はそう言って、私の手を握ってくれた。
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