ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
グレープフルーツを食べ終え、キッチンにお皿を下げてから、ソファの楓摩の隣に腰をかける。

私が座ると、楓摩はさっきよりも、一層優しい顔をして、私のお腹のあたりを優しく撫でた。

「朱鳥、まだハッキリとしたことはわからないけどさ、もしかしたら、朱鳥が体調悪いのは、ここに新しい命が誕生したからかもね」

そう言って、楓摩は私の方を向いてニコッと笑いかけてくれる。

…だけど、私は頭が混乱して、よくわからない。

新しい命?

誰の?

私と楓摩の…?

赤ちゃん……?

だんだんと状況を把握して、私は目を見開く。

「わ、私と楓摩の赤ちゃんっ!?」

「うん。多分ね。ここに俺たちの赤ちゃんが出来たんだと思う。体調不良は、つわりの症状だね。だから、今日一緒に病院に行って、調べようか」

そう言った楓摩は、とても愛おしそうな顔をしていた。
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